小池栄子&仲野太賀W主演、脚本・宮藤官九郎のドラマ 新宿野戦病院 第11話(最終回)が、9月11日(水)に放送されました。
新宿野戦病院 第11話(最終回)の感想
第10話で未知の新種ウイルス「ルミナ」の感染拡大にヨウコ(小池栄子)ら、聖まごころ病院の医師たちが、立ち向かう様子が描かれた。
コロナの感染拡大で、つい2年前まで世の中が大パニックになった状況を彷彿とさせた。
第11話では、新種ウイルス「ルミナ」は終息せず、第2波が来る。聖まごころ病院でも病床が足りなくなり、南舞(橋本愛)の父で、風俗王の丈一郎(松尾スズキ)がやってきて、風俗店を使ってほしいと申し出る。風俗王の計らいで病室が50床増えた。もともと個室で環境バッチリ!とナレーションが流れ、それぞれの個室で、防護服に身を包んだ医師たちが患者に対応する様が描かれる。 こんなアイデアがあったんだ。と、驚きました。
そんな時、ヨウコがウイルスに倒れる。高級ソープランドでの療養生活。
そして、週刊誌にヨウコが無免許で観光ビザで医療行為をしていたことが掲載された。 8月に仮設テントでワクチン接種がはじまる。 啓介が不法就労助長の容疑で逮捕。 ヨウコが医師法違反の容疑で逮捕。 ムハンマドが声をかける。「ありがとう!ヨウコ先生」あらゆる人種が声をかける。 「ヨウコありがとうね!」はづきがヨウコを呼び止める。「姉さん!」 逮捕される時もヒーローのようでカッコイイです。
ヨウコ逮捕の40分前、舞がやってきて、Xにヨウコが無免許だと書き込んだ。 「すぐに我に返って削除したんだけど・・・・ホントにごめんなさい」 「なんで?」 「なんで、やっぱり悔しかったんだと思います。何もかもうまくいかない。ヨウコさんだけ取り上げられて」 「承認欲求な!」 「ていうか自分への誹謗中傷から目をそらしたいっていうのもありました。」 「ちょうど良かった。わしおめえに頼みたいことある。心療内科があったほうがいいと思うんよ。ずっと考えとった。これからウイルス感染が一段落すると心療内科が必要になってくる。」
ヨウコが無免許で医療行為をしていたことも、逮捕されたことにより回収され、舞が原因でってなんでなんだろうと思ったが、Xで投稿するんだったらわからないってところと、拡散されことの重大さに気づいて削除したけどもう遅かった。という現実は、フワちゃんのことを象徴しているようでもあるし、承認欲求を得たいがために放った言葉が、相手も自分も傷つけるんだという警告でもある。
そして、2年後のまごころ病院が描かれ、まごころの院長は亨。舞はカウンセラー。 マユ(伊藤蒼)も看護師として働いている。 ヨウコは紛争地域でペヤングを食べている。
エンディングが、サザンオールスターズの演奏で、出演者が歌って踊ってで、幕を閉じた。
新宿野戦病院を見てのレビュー・感想
・途中まではゆるく見れるコメディーだったけど、最後のルミナウイルス以降グッと話が引き締まった。クドカン作品めちゃめちゃ好きってわけではないけど、いい作品だなって思える作品ばかりでさすがです。ヨウコ先生始め個性的なキャラクターたちで面白かった。
・まさに野戦病院『まごころ』 クドカンのパンクなところと、優しいところが入った医療ドラマ。個性豊かな登場人物たちが自由に自分のまんまで生きているのを見るだけで、心が伸び伸びした。堀井さんの「ドジ!」が聞けないのがさみしい。監獄のお姫様でもと思ったけどクドカンはおばさんの描き方が愛あるし上手。 これからもクドカンのドラマがずっと楽しみ。
・シリアスなシーンでも面白さをぶっこんでて天才的に面白い!岡山弁うつる~
・おもしろかったー!! 最後まで小池栄子の岡山弁と英語には慣れなかったけど、キャスト豪華でみんな楽しそうでよかった~ クドカンらしい脚本で面白さと不適切さの中に不条理とか不平等への怒りがありつつ、ちゃんと笑えるいいドラマだったな~!!
・4話で離脱してたけど、最後まで見て正解...登場人物も街も時代も決して喜劇や悲劇として描かず、全ての命を平等に雑に助ける、という信念を持ったヨウコ先生そのものに沿って描かれる物語があまりにも”押し付けがましくなさすぎ”て、思考を放棄させてもらえない作品だった。フジ作品っぽい演出に楽しませてもらいながらも、やはり重さが残るクドカンっぽさもあり...はぁ...よかったな...
・1、2話あたりは医療の場をコメディーシーンにするのにヒヤヒヤするなと感じてあまり楽しめないかな~と思ってたけど、回を重ねるごとにどんどん見応えがでてきた! クドカンがどんな人生を送る人だろうとどの命も等しく大切だということを毎話毎話教えてくれる。 小池栄子さんにしかできないヨウコ、仲野太賀さんにしかできない亨。 まごころのみんな好き 安定にコメディーシーンも面白い。お気に入りはビズリーチじゃないんだからみたいなやつ
などの感想がありました。
新宿野戦病院の感想 まとめ
第1話から第4話ぐらいまで、クドカン作品らしくない、つまらない。といった意見が多くありました。 酷評の中でも、一番多かったのがヨウコの岡山弁と英語の混じった話し方が、受け入れられない。 発音が気になって話の内容が入ってこないというものでした。 コメディーシーンも、下ネタが多用されていたのでちょっと今の時代にはあってないような気がしてました。 ですが、回を追うごとに社会問題が取り上げられて、笑えて考えさせられるクドカンさんらしいドラマだったと思います。 塚地さんの看護師役が、違和感なく女性に見えて可愛らしかった。 個人的には、白木をヨウコが言い間違えるシーンに笑っていて、今回はどのように言い間違えるのか?と思っていたら、最後はシラキという外国人の子が出てきて大爆笑でした。 「どんな命も助ける!」ヨウコ先生がカッコよかった。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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